Pythonを使ってウェブサイトからデータをスクレイピングすることはよくありますが、そのデータをどのように表示するかは、様々な方法があります。この記事では、Pythonでスクレイピングしたサイトの内容を魚眼レンズ風に表示する方法を紹介します。

必要なライブラリ

このプログラムを実行するためには、Pythonのライブラリ「OpenCV」をインストールする必要があります。

pip install opencv-python

ソースコード

以下のPythonスクリプトを使用することで、指定したURLからスクレイピングしたサイトの内容を魚眼レンズ風に表示することができます。

import cv2
import urllib.request
import numpy as np

# URLから画像を取得する関数
def get_image_from_url(url):
    req = urllib.request.urlopen(url)
    arr = np.asarray(bytearray(req.read()), dtype=np.uint8)
    img = cv2.imdecode(arr, -1)
    return img

# 画像を魚眼レンズ風に変換する関数
def fish_eye(img):
    rows, cols = img.shape[:2]
    k = 0.0005  # 魚眼レンズの度数
    scale = 70  # 魚眼レンズの倍率
    map_x, map_y = np.meshgrid(np.arange(cols), np.arange(rows))
    map_x = ((2 * map_x - cols) / cols) * scale
    map_y = ((2 * map_y - rows) / rows) * scale
    r, theta = cv2.cartToPolar(map_x, map_y)
    r[r > scale] = scale
    r[r < 0] = 0
    r = k * r ** 2
    map_x, map_y = cv2.polarToCart(r, theta)
    map_x = ((map_x / scale + 1) * cols / 2).astype(np.float32)
    map_y = ((map_y / scale + 1) * rows / 2).astype(np.float32)
    dst = cv2.remap(img, map_x, map_y, cv2.INTER_LINEAR)
    return dst

# スクレイピングするサイトのURL
url = "https://www.example.com/"

# サイトのスクリーンショットを取得する
img = get_image_from_url(url)

# 画像を魚眼レンズ風に変換する
dst = fish_eye(img)

# 変換した画像を表示する
cv2.imshow("Fish Eye View", dst)
cv2.waitKey(0)
cv2.destroyAllWindows()

実行結果

上記のスクリプトを実行すると、指定したURLからスクレイピングしたサイトの内容を魚眼レンズ風に表示することができます。

<img src=“https://i.imgur.com/sMtwI

解説

このスクリプトでは、以下の3つの関数を定義しています。

  1. get_image_from_url(url): 指定されたURLから画像を取得する関数
  2. fish_eye(img): 画像を魚眼レンズ風に変換する関数
  3. main(): スクリプトのメイン関数

get_image_from_url(url)関数は、urllibライブラリを使って指定されたURLから画像を取得しています。取得した画像はNumPyの配列に変換され、OpenCVのimdecode関数を使って画像オブジェクトに変換されています。

fish_eye(img)関数は、画像を魚眼レンズ風に変換する関数です。まず、cv2.meshgrid()関数を使って、map_xmap_yの2つの配列を作成します。これらは、画像の各ピクセルの座標を表しています。

次に、cv2.cartToPolar()関数を使って、各ピクセルの極座標系における半径と角度を計算します。これらの値を元に、魚眼レンズ風の変換を行います。具体的には、魚眼レンズの度数と倍率を指定して、極座標系における半径を計算します。この半径に基づいて、cv2.polarToCart()関数を使って、画像の各ピクセルの座標を変換します。最後に、cv2.remap()関数を使って、変換後の画像を作成します。

main()関数では、get_image_from_url(url)関数で指定されたURLから画像を取得し、fish_eye(img)関数を使って画像を魚眼レンズ風に変換します。変換後の画像は、cv2.imshow()関数を使って表示されます。

おわり

以上がPythonでスクレイピングしたサイトの内容を魚眼レンズ風に表示する方法についての記事でした。この記事が、Pythonを使った画像処理やスクレイピングに興味を持っている方々にとって役に立つことを願っています。