Pythonを使って音声合成を行う方法について説明します。音声合成は、テキストを読み上げるための技術であり、PythonではText to Speech (TTS)と呼ばれます。Pythonを使ってTTSを行うためには、Pythonのライブラリを使用する必要があります。PythonのTTSライブラリには、いくつかの種類がありますが、ここではpyttsx3を使用します。
pyttsx3のインストール
まずは、pyttsx3をインストールする必要があります。pyttsx3をインストールするには、次のコマンドを実行します。
pip install pyttsx3
pyttsx3を使った音声合成
次に、pyttsx3を使って音声合成を行う方法を説明します。以下のコードを実行することで、指定したテキストを音声に変換することができます。
import pyttsx3
engine = pyttsx3.init()
engine.say("Hello, World!")
engine.runAndWait()
上記のコードでは、“Hello, World!“という文字列を音声に変換しています。engine.say()で音声に変換したいテキストを指定し、engine.runAndWait()で実際に音声を再生します。
音声の再生速度の変更
pyttsx3を使って音声の再生速度を変更することもできます。以下のコードを実行することで、再生速度を変更することができます。
import pyttsx3
engine = pyttsx3.init()
rate = engine.getProperty('rate')
engine.setProperty('rate', rate+50)
engine.say("Hello, World!")
engine.runAndWait()
上記のコードでは、再生速度を元の速度よりも50上げています。engine.getProperty('rate')で現在の再生速度を取得し、engine.setProperty('rate', rate+50)で再生速度を変更しています。
音声の保存
pyttsx3を使って音声を保存することもできます。以下のコードを実行することで、音声を保存することができます。
import pyttsx3
engine = pyttsx3.init()
engine.save_to_file("Hello, World!", 'test.mp3')
engine.runAndWait()
上記のコードでは、“Hello, World!“という文字列を音声に変換して、“test.mp3"というファイル名で保存しています。engine.save_to_file()で音声を保存することができます。
以上がPythonで音声合成をする方法についての説明です。